ジャパンラグビートップリーグ2008-2009 第3節 試合結果

日にち:9月20日(土)   場 所:グローバルアリーナ(福岡)  時 間:19:00キックオフ  観客数:2137人  レフリー:牧野伸孝

 

横河武蔵野

アトラスターズ

横河武蔵野アトラスターズ

19

×

26

福岡サニックス

ブルース

福岡サニックスブルース

T

G

PG

DG

 

T

G

PG

DG

1

1

1

0

10

1st

12

2

1

0

0

0

0

3

0

9

2nd

14

2

2

0

0

T=トライ(5点) G=ゴール(2点) PG=ペナルティゴール(3点) DG=ドロップゴール(3点)

トップリーグ2008-2009順位表→

 

「戦える」から「勝てる」へ

アトラスターズが、トップリーグで初めて勝ち点を獲得した。
トップリーグ2008-2009第3節、アトラスターズは敵地・福岡に乗り込み、福岡サニックスブルースと対戦した。前半開始早々にトライで先制点を許すも、Iジョナサン・ベントレーのPG、J西真のトライで逆転。終盤に逆転を許すが、10対12と福岡サニックスに食らいついたまま前半を終えた。
前半終盤にGサモがシン・ビンで一時退場。後半を14人でスタートしたアトラスターズだったが、1分、5分と連続でIジョナサンがPGを決め、再び逆転に成功。負けじと攻撃を仕掛けてくる福岡サニックスにすぐさまトライを許すも、IジョナサンがPGを決めて同点に追いつく。「何も負けていなかった」(笠原誠)と選手たちが自信を持って言うように、互角以上の戦いを見せるアトラスターズの初勝利を誰もが信じていた。が、32分、小さなミスをカバーできずにトライを奪われ、19対26とリードを許してしまう。アウエーにも関わらず、集まったファンからは福岡サニックス以上の声援が送られる。声援に後押しされたアトラスターズは、残りの時間、猛攻を仕掛けた。(22)シオネのウィングへのキックにJ西が走り込み、ディフェンスを振り切るもトライできず。ロスタイムには敵陣ゴール前まで攻め込んだアトラスターズだったが、最後まで福岡サニックスの粘り強いディフェンスを打ち崩せず、7点ビハインドのままノーサイドを迎えた。
「勝てた試合だった」
選手たちは口を揃えて言い、初の勝ち点獲得にも喜びの色はなかった。が、「勝てる」「勝ちにこだわれる自信がついた」と選手たちは下を向いていない。前節のNEC戦で得た「トップリーグでも戦える自信」が「勝てる自信」へと変化した。
「ワンランク上のラグビーをし、一戦一戦ポイントを重ねられるようにしたい」(主将・佐藤幸士)
「まず1勝したい。ひとつ勝てればもっと自信がつく」(趙顕徳)
トップリーグは約3週間の中断を挟み、10月の第2週から再開。アトラスターズはヤマハ発動機ジュビロ、トヨタ自動車ヴェルブリッツ、サントリーサンゴリアスと、強豪勢との対戦が続く。10月の3戦、アトラスターズはこの試合で得た揺るぎない自信を胸に、毎年8強以上の成績を残している上位陣たちに挑む。

 

 

<ヘッドコーチ シウレオ・ラファイアリ>

ボーナスポイントの勝ち点1がついたこと、前の試合のように40分だけ戦ったのではなく80分通して戦えたこと、ポジティブに捉えられる部分はありました。しかし、勝ち点4が取れた試合。最後、シオネがウィングにキックをしましたが、それをトライにつなげられれば引き分けになって勝ち点は2でした。勝つチームと負けるチームの差はわずか。勝てる試合でしたから、正直、がっかりしています。ポイントとなる場面、重要なエリアにいるとき、ターンオーバーをしてしまった。ひとつのミスが勝敗を決めます。今日の試合から学んで、ミスの少ないゲームができるようにしたいです。

近鉄戦から3試合戦ってきて、チームはものすごく成長しました。結果は出ていませんが、確実にステップアップしている。この先はとにかく結果がほしい。いまのレベルを維持しつつ、さらにミスを減らせるようしたい。チームが勝つための改善点を明確にし、継続的に練習していきます。

10月は強豪との試合が続きます。結果を残してきたチームなので敬意は表しますが、ピッチに立つ以上は恐れず、勝ちに行きます。そして、アトラスターズと戦った相手が肉体的に苦労するような、タフな試合をしたい。今日のサニックスも、恐らくフィジカル面でかなり痛みがあるでしょう。

 

<主将 佐藤 幸士/CTB・WTB>

残念ですね。トップリーグは内容より勝ち点で評価されるリーグです。競ったゲームだったからこそ勝たないといけなかった。自分たちのミスからトライを許したので、非常に悔やまれる試合です。それ以外では負けていない、という気が試合後もずっとあります。
敵陣に入るまでは地域を取って、敵陣に入ったらフォワードで崩す。練習してきたことが出せていましたが、簡単にはトライを取らせてもらえないのがこのリーグ。そして、ひとつのミスが命取りになってしまう。トップリーグの厳しさを痛感した試合でもありました。
近鉄戦は気持ちの面で準備不足でした。2試合目のNEC戦からはチャレンジャー精神を持って戦い、十分に渡り合える手応えをつかんだ。そしてこのサニックス戦で、勝ちにこだわれる自信がつきました。ただ、9月の3試合は、チームとしてもプライオリティを高く持って臨んできたので、結果を見ると非常に残念な3試合。この先はもっと勝ちにこだわるラグビーをしていきたいです。やっていることは間違いないので、次の試合までにもう一度チームの形を作る。ミスを減らし、ワンランク上のラグビーをし、一戦一戦ポイントを重ねられるようにしたいです。

 

<佐藤 明善/PR>

勝てた試合でした。いらないペナルティやミスで相手にボールを渡してしまった。そこを修正していかないと勝てないですね。

 

<黒須 夏樹/FL>

もったいない取られ方をしたなという印象だけが残っています。ディフェンスとセットプレーにたくさん時間を割いているので、ずいぶん改善されてきました。ただ、ひとつのミスでトライまで持っていかれるのは甘い。ミスをした後の次の対応が横河は弱い。どんなチームでもひとつや二つ、ミスは必ず起こります。でも、お互いがそれをカバーしています。でも横河は、小さなミスを決定的なミスにしてしまっている。これには個々の反応力が非常に重要になってきます。練習中から、「ミスしたら終わり」ではなく「ミスの後のカバーまでやる」という高い意識を持って取り組みたいです。

 

横河武蔵野アトラスターズ・メンバー 福岡サニックスブルース・メンバー

1

糠盛 俊介

1

杉浦 敬宏

2

佐藤 明善

2

永下 安武

3

藤田 登

3

上田 栄太

4

コリン・ユークス

4

ハレ・マキリ

5

ヨン・クウォンヌ

5

渡辺 正善

6

黒須 夏樹

6

菅藤 友 【Cap】

7

趙 顕徳

7

西浦 啓三

8

ラディキ・サモ

8

タファイ・イオアサ

9

小池 善行

9

徳永 剛

10

ジョナサン・ベントレー

10

小野 晃征

11

西 真

11

永留 健吾

12

佐藤 幸士 【Cap】

12

松尾 博文

13

田沼 崇

13

アマシオ・ヴァレンス

14

笠原 誠

14

藤原 旭

15

佐藤 慎之介

15

古賀 龍二

16

山田 貴志

16

松園 正隆

17

鈴木 雅博

17

シン・ドンウォン

18

小堀 正博

18

伊達 肇

19

竹中 淳

19

ピラ・フィフィタ

20

西田 英樹

20

籔本 貴久

21

大石 武範

21

ケイリブ・ラルフ

22

シオネ・トゥイプロトゥ

22

濱里 周作

<アトラスターズ 交替/入替>

<ブルース 交替/入替>

入替 後半9分 6(黒須)→19(竹中) 入替 後半5分 8(タファイ)→18(伊達)
入替 後半16分 10(ジョナサン)→22(シオネ) 入替 後半5分 12(松尾)→19(ピラ)
入替 後半16分 1(糠盛)→16(山田) 入替 後半12分 9(徳永)→20(籔本
入替 後半25分 3(藤田)→17(鈴木) 入替 後半20分 2(永下)→16(松園)
入替 後半26分 5(ヨン)→18(小堀) 入替 後半34分 13(アマシオ)→21(ケイリブ)

 
    <試合経過>

1st

時間 チーム 内容 得点
2分 福岡

横河、自陣22mラインでのマイボールラインアウトをターンオーバー
ボールを奪った福岡は左へ展開し、連続攻撃
ゴール前左ラックから右へ展開し、最後はE菅藤がトライ
I小野のゴール不成功

0-5

10分

横河

福岡の反則、横河はPGを選択
敵陣22mライン付近中央からのIジョナサンのPG成功

3-5

20分

横河

敵陣22mライン、マイボールラインアウトから左へ展開
N佐藤慎−J西とつなぎ、J西が走り切ってトライ
Iジョナサンのゴール成功

10-5
36分 福岡

ハーフライン付近中央で横河の反則、福岡は速いリスタート

右へ展開し、最後はM藤原が独走してトライ I小野のゴール成功

10-12

2nd

時間 チーム 内容 得点

1分

横河

福岡の反則、横河はPGを選択
敵陣ゴール前やや右からのIジョナサンのPG成功

13-12

5分

横河

福岡の反則、横河はPGを選択
敵陣22mライン付近やや右からのIジョナサンのPG成功

16-12
6分 福岡

敵陣22mライン付近で横河のキックをチャージ
こぼれ球を拾ったLアマシオが独走し、タックルされながらもトライ
I小野のゴール成功

16-19
29分 横河

福岡の反則、横河はPGを選択
敵陣22mライン付近中央からのM笠原のPG成功

19-19
32分 福岡 敵陣22mライン付近、右中間ラックからRピラが持ち出す
独走し、そのままトライ I小野のゴール成功
19-26

 

<西 真/WTB>

(この試合でトップリーグ初出場、初スタメンを果たす)

勝てる試合だったのに、勝ち点4を取れなかったので悔しいです。こういう競ったゲームは何試合もあることじゃない。だからこそ確実に取らないといけなかったですね。
最後のモネ(シオネ・トゥイプロトゥ)のキックは合わせたかったですね。モネがケガをしていたのもあって、なかなか一緒に練習できなかった。でも、ここから何週間かでしっかり調整して、次は勝てるようにしたいです。


<笠原 誠/WTB>

最後の(ミスからの)トライがいらなかったですね。途中まで勝っていても、全体の80分で勝てないと意味がない。もっとゲームプランをしっかりしていきたいです。
コンタクトでは勝っていたと思いますし、一つひとつのプレーを見ればいいプレーもありました。何も負けてないのに勝てなかったのは、トップリーグの厳しさでしょうね。ただ、この試合で「勝てる」と思えました。10月の3戦は強豪との戦いが続くので、山場になると思います。勝つことは難しくても、一戦一戦力をつけて、レベルアップしていきたいです。

 

<趙 顕徳/FL>

勝てる試合だったので悔しいです。最初に比べると、だいぶトップリーグの雰囲気に慣れてきたかなと思います。チームも、自分も、初めてのトップリーグですが、成長してきています。ただ、ラスト10分でいらないプレーをして、反則を取られて自陣まで持っていかれてしまった。それはトップリーグの他のチームはやらないミスです。きっちりやらないと、また競った試合を落としかねない。まだまだ詰めていかないといけない点はたくさんあります。
春、ヤマハ(発動機ジュビロ)とやってみて、できないことはないと思っています。頑張って、まずは1勝したいです。勝っていないから自信が足りない。ひとつでも勝てば自信になると思います。

 

<竹中 淳/FL>

(この試合でトップリーグ初出場を果たす)
真っ白でした。試合に出るまでは「まだかまだか」と待っていたんですが、出たら全然だめでした。普段できていることができない。せっかくチャンスをもらったのに、実力がまったく出せず、何もできませんでした。自分のことばかりしか考えられず、周りも見えていなかった。責任が果たせずに悔しいです。忘れられない試合になってしまいましたね。次の試合まで少し空くので、「トップリーグがこういうもの」と頭に入れて、また頑張ります。

 

 
 

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