ジャパンラグビートップリーグ2008-2009 第9節 試合結果

日にち:12月13日(土)   場 所:太田市運動公園陸上競技場  時 間:13:00キックオフ  観客数:2561人  レフリー:大槻卓

 

横河武蔵野

アトラスターズ

横河武蔵野アトラスターズ

10

×

29

三洋電機

ワイルドナイツ

三洋電機ワイルドナイツ

T

G

PG

DG

 

T

G

PG

DG

1

1

0

0

7

1st

15

2

1

1

0

0

0

1

0

3

2nd

14

2

2

0

0

T=トライ(5点) G=ゴール(2点) PG=ペナルティゴール(3点) DG=ドロップゴール(3点)

トップリーグ2008-2009順位表→

 

王者と真っ向勝負 善戦も一歩及ばず

アトラスターズが前年度日本一のチームに真っ向勝負を挑んだ。

トップリーグ2008-2009第9節の三洋電機ワイルドナイツ戦。前節の東芝戦から学び、「勝ち点を取りに行く」考えを「勝ちに行く」と改めたアトラスターズ。前半から昨年の日本選手権優勝チーム相手に五分の戦いを見せる。10分、ラックから持ち出したH小池が自らラインを突破。ゴール前で、フォローに入ったM佐藤慎之介へラストパス。三洋電機から先制トライを奪った。20分過ぎまでリードを保ち、7対15と僅差で前半を折り返した。

「食らいついていこう」「先に取ろう」と、ハーフタイム中に声を掛け合ったアトラスターズは、言葉通りに後半も先制。19分にIジョナサンがPGを成功させ、5点差に詰め寄った。その後は一進一退の攻防が続く。何とかもう1トライを狙ったアトラスターズだったが、残り15分で集中力の糸が切れてしまう。27分、33分と連続トライを献上。途中出場の(22)ロコを中心に敵陣に攻め込むが、トライは奪えず、10対29で敗れた。

負けることを覚悟で臨んだ東芝戦とは違い、勝つつもりで戦った三洋戦。王者相手に後半途中まで堂々と渡り合ったアトラスターズの選手たちは「勝てた試合だった」と悔しさを顕わにする一方で、自信を覗かせた。レオ・ヘッドコーチも「チャンピオンチームを相手によくやった」と選手たちを讃えた。

今季のトップリーグは残り4試合。残留を果たすためにはすべての試合で勝ち点獲得が必要なアトラスターズは、残りすべてを「勝ちに行く」姿勢で臨む。次節は12月21日(日)、コカ・コーラウエストレッドスパークス戦。東芝、三洋電機同様、コカ・コーラも赤色ユニホームのチーム。三度、赤信号につかまるわけにはいかないアトラスターズは、勝ち点5を奪っての勝利を目指す。

「厳しい試合になると思うが、勝たなければいけない。絶対に最大限の勝ち点を獲得したい」(レオ・ヘッドコーチ)

 

 

<ヘッドコーチ シウレオ・ラファイアリ>

選手たちがよく頑張ってくれました。練習でやってきた通り、サイドアタックができていた。先週、東芝に大敗して、また今週も王者との試合。でも、70分は対等に戦えたと思います。練習した通り、相手のディフェンスの弱点をうまく突いて試合ができた。攻撃する方法を変えて攻め続ければ、ミスマッチが生まれてチャンスになると思っていました。選手はできる限りのことをやったが、残念ながら最後のほうは失速してしまいました。
前半はある程度パターンを決めたアタックをさせていました。ワイドに展開して逆目を狙う、攻撃の方向をスイッチすることを考えてやるように言いました。ラインアウトでもプレッシャーをかけることができていた。後半、マイボールラインアウトを獲得したのにサインミスから簡単にボールを渡してしまうなど、大切な時間帯にマイボールをキープできなかった。その点で、まだまだチームとして成長する余地がある。最終的には集中力に問題があったと思います。
一番の違いは、経験の差。三洋さんは長い間トップリーグでプレーしていて、我々は今年初めてトップリーグでプレーします。そして、三洋さんは選手たちが長い時間、一緒にプレーしています。それも力の差のひとつでしょう。でも、横河の若い選手が王者相手に十分戦えると手応えをつかんだ。数年後はもっといいチームになっていると思います。
IBM戦は非常にいいゲームができました。東芝戦では大敗してしまったが、三洋戦でいいゲームができた。コカ・コーラ戦では、最大限の勝ち点を獲得したい。そのあと十分に休んで、最後(1月)の3試合に臨みたいです。もちろん、その3試合の中でも勝利を挙げなければいけない。でも、まずはコカ・コーラ戦。厳しい試合になると思いますが、勝たなければいけないゲームです。

 

 

<副主将(ゲームキャプテン) 藤山 慎也/FB>

うまく戦えたと思います。東芝に大敗して、また三洋と戦う。この2週間は厳しいと思っていましたが、東芝戦での大敗で吹っ切れました。東芝戦はボーナスポイントを取りに行こうという姿勢だったんですが、今日は三洋に対して勝ちに行こうとした。その気持ちの違いは大きかった。だから、正直、満足していません。勝てるゲームだったというのが選手たちの感想です。
前半はよく前に出て、三洋のアタックを止めていました。後半の残り10分くらいから、三洋のワイドで速い攻撃に少しずつ食い込まれて連続トライを許してしまった。前半は耐えられたが、後半は失点した。その点が前後半の違いだと思います。
両チームの差は、ミスをつけるかどうか。三洋がミスをしても横河はトライに結びつけられなかった。しかし三洋は、ミスを突いて確実に得点してきた。トライまで持っていく力、それが日本一のチームとそれ以外のチームの差だと感じました。普通にやっていればトライまで行ける場面にミスをしてしまう。ミスせずにトライまで持って行けないとダメですね。
この試合で、残り4戦に向けていい流れができました。残留に向けて前が見えました。

 

<ヨン・クウォンヌ/LO>

みんなが頑張ったおかげでいいゲームができました。でも、自分のプレーには満足していません。ボールをもらった後の動き、ディフェンスも良くなかった。
三洋はすごく強かったです。特に、ディフェンスが強かった。1対1の強さがあり、タックルの後のジャッカルも速かった。
次のコカ・コーラ戦、勝てるように精一杯頑張りたいです。

 

<佐藤 明善/HO>

元々三洋にいたので、意識していました。だいぶ気合入っていましたね。勝つ、という気持ちで戦いました。勝てた試合だけに、悔しいです。
ディフェンスで差が出ました。取り切るところで三洋は取ってきた。横河はそこで守り切れなかった。もっとディフェンスが良くなれば、まだまだできるはずです。ディフェンスを修正すれば、コカ・コーラ戦はいい流れで臨めると思います。

 

横河武蔵野アトラスターズ・メンバー 三洋電機ワイルドナイツ・メンバー

1

糠盛 俊介

1

川俣 直樹

2

佐藤 明善

2

堀江 翔太

3

藤田 登

3

相馬 朋和

4

コリン・ユークス

4

劉 永男

5

ヨン・クウォンヌ

5

ダニエル・ヒーナン

6

黒須 夏樹

6

川口 大

7

趙 顕徳

7

若松 大志

8

テビタ・フィフィタ

8

キーラン・ブラック

9

小池 善行

9

田中 史朗

10

ジョナサン・ベントレー

10

入江 順和

11

西 真

11

三宅 敬

12

菊地 悠介

12

榎本 淳平 【Cap】

13

大石 武範

13

霜村 誠一

14

佐藤 慎之介

14

北川 智規

15

藤山 慎也 【Cap】

15

エリア・トゥキリ

16

山田 貴志

16

山本 貢

17

坂尾 英之

17

木川 隼吾

18

内藤 公洋

18

飯島 陽一

19

荒川 治

19

シオネ・バツベイ

20

池原 忠治

20

茂木 大輔

21

長尾 健太郎

21

田井中 啓彰

22

ロコビヤウ・ナソーニ

22

朝見 力弥

<アトラスターズ 交替/入替>

<ワイルドナイツ 交替/入替>

入替 後半19分 7(趙)→19(荒川) 入替

後半11分

1(川俣)→17(木川)
入替 後半21分 3(藤田)→17(坂尾) 入替 後半11分 10(入江)→21(田井中)
入替 後半27分

1(糠森)→16(山田)

入替 後半21分 2(堀江)→16(山本)
入替 後半29分

10(ジョナサン)→21(長尾)

入替 後半21分 9(田中)→20(茂木)
入替 後半29分

11(西)→22(ナソーニ)

入替 後半26分 6(川口)→18(飯島)
      入替 後半34分 13(霜村)→22(朝見)
      入替 後半34分 5(ヒーナン)→19(バツベイ)

 
    <試合経過>

1st

時間 チーム 内容 得点
10分 横河

敵陣22mライン中央ラックから、H小池が持ち出して独走

ゴール前でM佐藤慎につないで、そのままトライ

Iジョナサンのゴール成功

7-0
15分 三洋

敵陣22mライン、マイボールラインアウトから左へ展開

できたラックからA堀江が持ち出してトライ

I入江のゴール不成功

7-5
23分 三洋

横河の反則、三洋はPGを選択

敵陣10mライン付近左からのI入江のPG成功

7-8
38分 三洋

敵陣22mライン中央ラックから左へ展開

L−D−@とつなぎ、@川俣がトライ

I入江のゴール成功

7-15

2nd

時間 チーム 内容 得点
19分 横河

三洋の反則、横河はPGを選択

敵陣22mライン中央からのIジョナサンのPG成功

10-15
27分 三洋

横河、自陣ゴール前で反則

三洋Gキーランがタップキックでクイックスタート

そのまま押し込んでトライ Nエリアのゴール成功

10-22
33分 三洋

敵陣22mライン付近中央から(21)田井中が左サイドへハイパント

横河M佐藤慎がファンブルし、そのボールを三洋Dヒーナンが拾ってトライ

Nエリアのゴール成功

10-29

 

<黒須 夏樹/FL>

5年間くらい一緒にやっていた仲間が反対側にいたので、面白かったですね。
60分くらいまでは「ロースコアに持っていこう」というゲームプラン通りに試合を運べていました。フォワードは、前へ前へ激しく行きました。三洋は、結構タックルポイントでボールを捨てるので、うちはわざと近場を攻めたんです。でも、後半にはその攻撃にうまく対処してきて、三洋の交替選手が入ってきたあたりから三洋のリズムになってしまった。最後の連続トライが痛かったですね。こっちのディフェンスの気の緩みを突かれました。あと15分頑張れることができれば、ボーナスポイントは獲得できたと思います。
この勢いのまま、コカ・コーラ戦は何とか勝ちたいですね。

 

<テビタ・フィフィタ/NO8>

全体的に良かったと思います。仲間たちを誇りに思います。全員、ものすごい努力をしていました。
ディフェンスシステムによって違いますが、東芝よりも三洋の方が突破しやすかったと思います。東芝はなかなか突破できなかった。どちらのチームも、トップでの経験豊富な選手が多いので、他のチームとは違う感触がありました。
これからの試合すべて、勝つことを意識して練習に取り組む必要があります。勝つプランを立てて試合に臨む。誰が相手であってもそれは同じこと。現段階での準備はうまくいっているのだと思います。残りの試合、勝つ自信はあります。一つひとつの試合を確実にこなしていく。まずはコカ・コーラ戦。それが終わってから来年の試合について考えたいと思います。

 

<小池 善行/SH>

(自らの突破で先制トライのチャンスを作った)最初にいきなりチャージされてしまったので、何とかしなければと思っていました。狙い通りでしたが、うまく空いてくれたので突破できてトライにつなげられた。先制のトライで流れが良くなって、前半は締まったゲームができたのかと思います。
全体的に、今日の試合は負けてなかったかなと思います。フォワードもよく前に出てくれて、ボールもクリーンに出ていたから、楽でしたね。でも、ディフェンスのポジショニングミスなど、ちょっとしたところを三洋は逃さない。集中力にも差があった。確実にポイントを取ってくるところは、勝ち方を知っているなと思います。
セコムのときも三洋には勝っているので、個人的には不得意なイメージはなかった。今日はよく戦ったと思いますし、気持ちでは負けていなかった。先週東芝とやって、トップチームのラグビーを体感できたのが良かったと思います。東芝戦と同じように大敗したら、チームが壊れてしまうところだった。IBMに勝って、東芝に大敗して、三洋で踏みとどまった。来週につながるいいゲームでした。

 

<大石 武範/CTB>

先週は「勝ち点を取りに行こう」と負ける前提で試合をしたんですが、今日の試合は「力を出し切ろう」と臨みました。コンタクトの強さ、1対1の勝負ではまだ弱さを感じます。でも、「やれる」という手応えを感じています。最後まで勝負ができたので、チーム自体もレベルアップできたし、来週以降につながる。継続してトライをとる意識がチーム全体にあった。一歩、前進できたなと感じます。

 

 
 

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