昨シーズン、日本IBMビッグブルーから横河武蔵野アトラスターズに移籍加入した大黒田選手。栗林選手からのバトンを受け、ラグビー一家である家族のことを始め、自身が体験した移籍に関してやポジションについてなどのラグビーのこと、趣味などのプライベートなど。これまでのアトラスターズの選手達とは違う辿ってきた道について話を聞かせてもらった。

---まず栗林選手からのリレーですが、ラグビー一家である大黒田さんのご家族で食事などの時にラグビーの話はされますか

家族で集まることがあまりないですけれど、集まるとラグビーの話はします。妹(大黒田裕芽選手/ARUKAS QUEEN KUMAGAYA所属/リオ五輪女子セブンス日本代表)がラグビーをやっているのもあって、どこの国の誰が凄いとか、いい練習方法とか、誰のコーチングがいいとか色々な話をします。

---試合を観に行ったりも
しますね。両親が僕の試合を観に来てくれることもあれば、妹もまだやっているので僕も観に行くこともあります。

---ご家族の仲もいい
普通じゃないですかね。そんなに干渉し合うこともなく昔から自由にやらせてもらっているので。

---ラグビーを始めた時期は
小学校1年の時だったと記憶しています。地元にスクールで始めました。多分、なんでもよくて野球やる?と聞かれていたら野球をやっていたと思います。父親がラグビーをやっていたのもあってラグビーだったのだと思います。

---他のスポーツの経験は、例えば野球とか
野球はやりました。なんでか解らないですけれどラグビーの方がよかったのかな。野球って冬寒いんです(笑)球飛んでこなかったら動かなくて。(基本ラグビーも冬のスポーツかと)ラグビーも寒いですよね(笑)でも運動量も違いますしラグビーの方がリアルな感じがして楽しいです。

---ラグビーをやっていて感じるラグビーの魅力は
ラグビーの魅力というと難しいですけれど、やっていて面白いのはポジション柄もありますが試合を組み立てたりとか、チームが機能したりは面白いですね。他のスポーツの経験がそれほどあるわけではないですけれど、チーム競技という部分で楽しいです。

---スタンドオフが一番楽しい
スタンドオフは楽しいです。僕の場合はポジションへのこだわりはないですし、どこのポジションでもという感じですけれどスタンドオフをやる時はそういう楽しさがあるし、センターやる時は違う役割での楽しさを感じています。

---中学もラグビースクール
はい、千葉にあるラグビースクールに通っていました。

---高校は
久我山(國學院久我山)に行って古澤陸と同期で仲良しですよ。

---花園も
出ています。でも3年の花園の2日前に顔面骨折して、1試合目はプロテクターをして出られましたけれど、次の試合は出られずその試合で負けたので高校3年間充実したかという部分でいうと最後はいい形では終えられなかったです。

---帝京大学はラグビー推薦で
はい、推薦です。

---推薦で入った選手と一般入試で入った選手との差は
タイミングもあったりもすると思うので、そういうのあまりよく分かっていなかったです。

---連覇を続けている中は
自分が入る前の年に優勝しているので、まさか自分が優勝するチームにいるとは思っていなかったです。

---小中高大、社会人含めて練習がきつかったのは
大学が一番きつかったです。休みはありましたけれど、練習の強度とかきつかったし、体の基礎だったりとか築かれたと思います。

---卒業して、すぐにIBM
そうです、そこから3シーズン過ごしました。

---そしてアトラスターズへ。最初、周りに物凄く気遣っていたように見えました
そんなことなかったですけどね(笑)

---それまで戦ってきたチームに入る部分での意識は
知っている顔もいましたし、これまでで顔だけは知っている人もいたので自分の中では馴染みある人多いなくらいでした。ですけど、アトラスターズサイドでそういう例があまりなかったので、その辺は不安要素ではありました。

チャンスがあれば、試合に出たい

ポジションにこだわりはない

---移籍を経験した人間として移籍に対して思うことは

選手それぞれが何かしらを感じてチャンスがあれば強いチームに行くことはいいことだと思っています。1年間ブランクができる制度っていうのは、ラグビー選手は他の競技に比べて競技人生が短く、試合数もあれだけの強度で限られている。その少なく限られた時間の中での1年間をプレイさせないというのは全く無意味だと僕は思っています。そういう意味ではリリースを出してくれたIBMにも、受け入れてくれたアトラスターズにも感謝しています。その制度っていう部分は、チャンスがある選手にとっては悲しいですね。

---1年のブランクはやっぱり大きい
モチベーションっていう部分でも難しいと思いますし、ラグビーを盛り上げていくという部分で良い選手、強い選手、早い選手っていうのはどんどんフィールドに出るべきで、ファンも見られない、チームも使えない、選手も経験できない、そういうのは何もプラスにはならないと思います。

---これから先で選手としてどうありたいか、その先に描く将来設計は
選手生活は充実させていきたいと思っています。5年後10年後のビジョンとか、自分がどうラグビーに関わっていくかとかは正直あまり考えていないです。普段の仕事も忙しい中でも充実はしています。みんなと環境が違い家が遠かったり問題があったりはしますけれど、それがエネルギーにもなっています。練習に参加するために仕事とかプライベートを調整したりする中で、やっぱりやる以上は試合にも出たいと思っているのでそこは言い訳せずやっていきたいです。

---今は仕事は
岡村製作所(2018年4月からオカムラに社名変更)です。具体的にではないですけれど、ラグビーをやることに対しては理解を頂いていますし、ビルが建てばそれだけ仕事は増えてオリンピックに向けて忙しくなっていくと思います。その中で三鷹に来て練習をして充実させたいと思っています。

---インスタとか見させてもらうと多趣味に見えます
遊ぶことが昔から好きで色々やったりはしています。スノボとかの映像だと思いますけれど映像自体も観るのが元々好きで、そういうのを簡単なものから始めました。
バイク乗ったり車乗ったり乗り物が好きで自分で動かせるものが好きです。その時の気分で変えたりしていますが、疲れている時とかゆっくり車を運転したりとか。仕事以外で電車に乗るっていう選択肢はないです。


---あれだけハードな練習の後に運転は大丈夫
全然問題ないです。一人の時間っていうのが意外と苦ではなく、色々考える時間を取ろうと思うと難しいのでそういうのに当てています。

---アトラスターズに来るまでは荒々しいプレイをするイメージがありましたが、意外と物静かに見えます
みんながどう思っているかはわからないですけれど、アトラスターズに入って大人しくなったかもしれないですね(笑)これまで特に意識してやっていたわけではなく、たまたまその時に目立っただけだと思います(笑)

---スタンドオフのポジション争いは
確かに人はいますし、他の人を見て勉強したいと思いますし、一番はもっと上手くなりたいというのがありますけれど、試合に出たいという意味では僕はポジションに拘っていないので、チャンスがあればどこでも出られる準備はしたいと思っています。
スタンドオフで一番大事なのはチームにどれだけコミットできるかだと思いますし、僕もこれからチームから何を求められ、そこに対してどうパフォーマンスをしていくだけです。その中で個性を出す必要があれば出していくと思います。


---松下主将の言葉に対してアドバイスも
修士とは大学も一緒で、非常に親しかったのもありますし、素晴らしいキャプテンだと思っていますけれど客観的にチームも見た時に言うことはあります。話すことは正しいけれど、言葉が一人歩きしない方がいいと思うのとチームでの共通認識できた方がいいと思うので。
 

<撮影・取材/出本剛士>

※チーム事情によりリレー形式のインタビューはここまでとさせて頂きます。今後は違う形式でやらせて頂きます。何卒ご了承ください。