チームが噛み合っての勝利

10月9日、午前中まで降り続いた雨は試合前には上がっていた。走ると水しぶきが飛ぶ状況の中、リーグ戦第4節として行われたヤクルトレビンズ戦。前節の東京ガス戦での敗戦から1週空き、松村ヘッドコーチが「切り替えて」と出た課題に取り組んでの試合。

前半16分に自陣内でペナルティからPGで先制を許す。ここに関して栗林主将は「先制されても焦らなくなってきた。勿論、先制したいけれど、焦らずそこから返せる、大丈夫というのがチームに浸透してきた」と語った通り、その後はしっかりと守りきり「しっかりディフェンスして我慢して、我慢して…我慢し続けて…僕らも我慢しきれなくてペナルティを受けてしまう場面もあったけれど怖さはなかった。総じていいゲーム運びができたと思う」と栗林主将は振り返っていたが、長尾選手は「前半危なかったというか統一感がなかったのは自分がコントロールできなかったなと。ディフェンスがこの休みの週で修正できたのがよかった。東京ガス戦で課題が見つかったのがよかった」一つの課題の克服しながらも、また新たな課題を挙げていた。この試合の中、総じて感じた部分であるが、アタックとディフェンスなど全てにおいてチームが噛み合った時、このチームは強い。そう感じる部分は各所にあったし、出るどの選手もが場面場面でしっかりと動き、その後の反撃に繋げた。

一進一退の攻防が続いていた前半37分、ラインアウトからモールで押し込み伊東選手がトライを奪い、長尾選手がコンバージョンを決め7対3と逆転し前半を終えた。

この前半中16分に清登選手が、その清登選手と代わったサモ選手が直後の19分にケガで交代というアクシデントがあり、その症状も気になるところであるが、これらの場面についても栗林主将は「怪我での交代が痛手だったけれど、準備はしてあって交代しても全体はチームの機能は失わずできる。基本的な軸はあるけれど、誰がどこに入っても大丈夫」とチームへの信頼感を語ってくれた。

ハーフタイムにはファン対抗でキック合戦が行われ、アトラスターズ側からはファンクラブ会員の大人2名子供2名が、プレゼントされたトップリーグ時代の公式ジャージを着て参加。子供が成功すると6点、大人は3点の形式で行われ、子供2名の活躍でアトラスターズが12対6で勝利した。選手入場時のミニボール投げや試合後の見送りなどを含めたこういったファンサービスは試合を観る以外での楽しみがあり、参加できることの喜びは非常に大きなものに感じる。今後も様々なファンサービスを期待したい。

そのハーフタイム中にチームでは「ディフェンスのところでずっと止まっていたのを後半はタックルしたらすぐ次の仕事をすぐ探そうと話をしてそれがディフェンスの厚みに繋がった。それが繋がっていい方向に進めたかなと思う。


後半はフレッシュなメンバー出てきて、ベテラン選手も出てきて、すごく噛み合ってアタックもディフェンスもよかった」と試合後に栗林主将が語った通りチーム全体のリズムが良くなり、後半11分にトライを奪われ逆転を許すも、23分にフランソワ選手加入により高さ、強さで厚みを増したラインアウトからのモールで押し込みフランソワ選手がトライを決め、コンバージョンは失敗するも12対10に再逆転。

木曜日の練習時に川島選手が「サモ選手、フランソワ選手2人に頼りすぎても任せすぎてもダメで他の選手たちももっと積極的にならないと」と話を聞かせてくれたが、この日の試合では、それを感じさせてくれる場面が幾つもあった。

再逆転でリズムが更に上がった32分ラインアウトからバックスで展開し西選手がトライを奪い、その後のロスタイムに入った43分にも今度はスクラムから展開し再び西選手がトライを奪い24対10で勝利した。この試合で勝ち点は9となり連勝を続けている3チームの後に続いている。この後も厳しい試合が続いていくし選手、スタッフは「去年8位のチームでチャレンジャー」と語るが下克上を大いに期待したい。

この試合前半で交代したが、初めて先発出場した久保選手は「最初から出るのは組み立てとか流れを考えなくてはいけなかったけれど、自分ができていなかったっていうのは反省でやりたいことできなった。また頑張ります」と反省を口にしていた。ポジションは違うが同じ新人の松下選手も出場時間は多い。その松下選手は1試合ごとに放つ光が増していっている。もちろん他の選手もだが、久保選手も含め若い選手が経験を積んでいき光が強くなっていくことがチームとしての厚みとなり強さに繋がっていく。それがより増すことを期待したい。

松村ヘッドコーチは「勝ててホッとした。今回チームとしてディフェンスもアタックもしっかり体を張るというのがしっかり意識付けできていた。まだ足りないところもあるけれど、それがあって欲しいところで点も取れたし、もっと早い時間帯からできたらよかったけれど、こちらのペースで試合できたし、まだまだ課題はあるけれど勝ててよかった」とこの試合を締め括った。

次節は、三菱重工相模原ダイナボアーズと釜石シーウェーブスと共に連勝を続け、調子のいい日野自動車レッドドルフィンズ戦。その日野戦に向けて栗林主将は「日野さんは調子いいし、評判は聞こえてくるけれど、僕らはチャレンジャーとして向かっていって、向こうは受ける側と思ってくると思う。けれど僕らは失うものはない。トップ3という目標がある以上ここは絶対に負けられない相手で、粉骨砕身じゃないけれど、行くしかないし腹決めてバチッとやるしかないし今シーズン一番の山場で勝負どころ。

アトラスターズの試合に出ている、出ていない関係なく全員が一丸となって勝つと信じないと勝てないし、理屈じゃないと決め込んで、そうすれば実力以上のものが出ると僕は信じているし期待してほしい」と強く熱く語ってくれた。これまでの試合を観ていて強く押せるフォワードと早く強いバックスがあり、チームが噛み合えば、どこに対しても引けを取らないと思うし、勝てるチームだと思う。今日の試合で弾みをつけ、日野戦でも勝利しそのまま驀進していくアトラスターズを見たい!と強く願う。頑張れアトラスターズ!

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